七冠馬を知る

神話とたたらの里、島根県奥出雲町で生まれた七冠馬。
その関係を知ることで、より深く味わっていただけます。

七冠馬の由来-シンボリ牧場と「皇帝」シンボリルドルフ、和田家と田村家の縁-

シンボリルドルフ その絶対的な強さから「七冠馬」「皇帝」と称される20世紀最強の競走馬、シンボリルドルフ。「シンボリ」は馬主シンボリ牧場の冠名、「ルドルフ」は神聖ローマ帝国の皇帝ルドルフ1世にちなんで名づけられました。1983年に新潟競馬場の新馬戦でデビュー。翌年 史上初めて無敗で4歳クラシック三冠(現3歳クラシック)を達成。その後もGI勝利を積み重ね、史上最多のGⅠ7勝を達成しました。ルドルフを管理した野平調教師の言葉、「競馬に絶対はないが、“その馬”には絶対がある」は、今も語り継がれています。

シンボリ牧場と当蔵との関係は、ルドルフが活躍した1980年代に遡ります。シンボリ牧場は千葉県の成田市と北海道の日高町に牧場を持つ名門牧場ですが、そのルーツは島根県にあります。オーナーの和田家は島根県大田市の出身で、同市に所在する石見国一宮 物部神社の氏子でもあります。同神社には和田家第二代共弘氏が奉納したパーソロン号の神馬像が。パーソロン号はルドルフの父馬で、その血統で日本競馬界に一時代を築いたサラブレッドです。共弘氏の息子である和田家の第三代孝弘氏と、当蔵の蔵元田村家の第十五代田村明男の妹 啓子が縁結びの国 島根のご縁で結ばれ、結婚したのが1986年2月11日。ルドルフが2年連続で有馬記念を連覇し、史上初めての七冠馬が誕生した直後でした。ルドルフの偉業達成と次期当主の結婚が重なり、和田家と田村家はおめでたい雰囲気に包まれました。

この数奇な運命の巡り合わせによって、ルドルフが七冠を達成してから10年後の1996年。銘酒『七冠馬』は誕生しました。

シンボリルドルフの通算GⅠ勝鞍(かちくら)

1984年
- 04.15 皐月賞
- 05.27 東京優駿(日本ダービー)
- 11.11 菊花賞
- 12.23 有馬記念

1985年
- 04.29 天皇賞(春)
- 11.24 ジャパンカップ
- 12.22 有馬記念

七冠馬のご紹介

協会901号酵母を使用した純米から純米吟醸を中心としたラインナップは、料理を邪魔しないきれいな香りと食事の主役になる旨味、他の料理を引き立てるすっきりとした後味を兼ね備えています。出雲杜氏の技によって生み出される安定した酒質は、温度を上げて燗酒で飲んでもへこたれず、しっかりとした味わいです。

様々なバリエーションのお酒は広島国税局清酒鑑評会や全国燗酒コンテスト、ヨーロッパや香港のコンペティションでも受賞歴があります。

近年の主な受賞歴

2021年 Kura Master 純米酒部門 プラチナ賞受賞(フランス)
2021年 Tasting Trendies Sake Awards 純米酒部門 銀賞受賞(香港)
2021年 Tasting Trendies Sake Awards 山廃・生酛部門 銀賞受賞(香港)
2021年 全国燗酒コンテスト お値打ち熱燗部門 金賞受賞(簸上正宗で受賞)
2021年 全国燗酒コンテスト 特殊ぬる燗部門 金賞受賞
2021年 全国新酒鑑評会 金賞受賞(玉鋼で受賞)
2020年 全国燗酒コンテスト お値打ち熱燗部門 最高金賞受賞(簸上正宗で受賞)
2020年 全国燗酒コンテスト 特殊ぬる燗部門 金賞受賞
2019年 島根県新酒品評会 吟醸酒部門 1位
2019年 広島国税局清酒鑑評会 吟醸酒部門 優等賞受賞(玉鋼で受賞)
2019年 広島国税局清酒鑑評会 純米酒部門 優等賞受賞
2019年 全国梅酒品評会 日本酒梅酒部門 銅賞受賞

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